話題のホワイトマルベリーとは！？桑の実？注目スーパーフードの驚くべき効果をご紹介！

マルベリーという果実をご存知でしょうか？マルベリーとは、日本語では桑の果実を指します。桑の『葉』の健康効果は世間的に知られており、健康茶の茶葉としても有名ですが、桑の『果実』の健康効果とはどのようなものでしょうか？

実は、桑の実であるマルベリー（特にホワイトマルベリー）とは、最近話題のスーパーフードであり、多くの健康＆美容効果があるとして注目されています。

今回は、東京上野・アメ横で1956年から続くナッツとドライフルーツの専門店・小島屋の視点から、ホワイトマルベリーの効能や栄養素について詳しく解説していきましょう！

マルベリーとは、クワ科クワ属の桑の木になるフルーツのことを言います。実は桑にも品種が多数ありますが、主に果実を食用とする西洋桑の原産地はイランです。桑の種類によって実の色は様々で、赤や白い実のものや、熟すと黒色になるものもあります。日本の野生種であるヤマグワも、熟すと実が黒くなりますね。

マルベリーは木苺のような形をしており、小さな粒が集まって1個の果実を形成しています。種もなく、食べやすいのが特徴です。生でも食べられますが、傷みやすくに日持ちしないのでドライフルーツにされることが多いです。

マルベリーには赤や黒、白など様々な色の種類がありますが、マルベリーのおすすめはホワイトマルベリーです。ホワイトマルベリーとは、名前の通り白い実をつけるマルベリーです。糖度が高いことで知られ、キャラメルのような味わいと食感が特徴となっています。

ホワイトマルベリーは、木の上で熟す過程で天日乾燥されます。一方、ブラックマルベリーは主に機械乾燥です。ホワイトマルベリーには後述する様々な効能や栄養素がありますが、機械乾燥してしまうと効能を発揮する成分が死んでしまい、本来の効果が期待できないものもあります。

そのため、十分な甘さがあるうえに効能や栄養を失わないホワイトマルベリーがおすすめと言えるのです（中には機械乾燥のホワイトマルベリーもあるのでご注意ください）！

まずは、ホワイトマルベリーに含まれる栄養素について見ていきます。ここでは、ドライフルーツとしてメジャーなドライブルーベリーと比較してみましょう。

※ホワイトマルベリーはUSDA（米国農務省）のデータベース[RAW ORGANIC WHITE MULBERRIES]、ドライブルーベリーは日本食品標準成分表2015年版（七訂）[ブルーベリー　乾]を参照。ビタミンAはレチノール活性当量とし、1IU＝0.3μgRAEとして換算。
【参考】ビタミンA解説　-「健康食品」の安全性・有効性情報

上記の表より、ホワイトマルベリーには豊富なビタミンとミネラルが含まれることがわかります。特にビタミンＡ、ビタミンＣ、カルシウム、鉄分が豊富ですね。ここで、重要な栄養素の働きについて少し詳しく見ておきましょう。

ビタミンAには、目や皮膚の粘膜を健康に保ったり暗いところでもものが見えるようにする働きがあります。また、角膜を守り乾燥を防ぐ効果もあるので眼の健康に重要なビタミンです。

【参考】ビタミンAの働きと1日の摂取量　-公益財団法人長寿科学振興財団

ビタミンCは、血管や骨・腱などを構成するコラーゲンを作る働きがあります。コラーゲンは、お肌のハリにも重要です。またビタミンCは、メラニン色素の生成を抑えて日焼け予防にも効果があるので、美肌に重要なビタミンと言えます。

【参考】ビタミンCの働きと1日の摂取量　-公益財団法人長寿科学振興財団

体内の鉄分の約65％は、血液中でヘモグロビンを構成し酸素を体中に運ぶ役割を持っています。そのため鉄分が不足すると貧血を起こしてしまいます。鉄分は、日本人が不足しやすいミネラルなので、積極的に摂取したい成分ですね。

【参考】ミネラル成分の鉄分の働きと1日の摂取量　-公益財団法人長寿科学振興財団

上の表にはありませんが、桑に含まれる有効成分として、DNJ(デオキシノジリマイシン)があります。DNJの働きは、糖を分解するα-グルコシダーゼという酵素を阻害するというものです。つまり、糖の分解を阻害することで糖の吸収を抑えるというわけです。

本来これは、桑の『葉』に含まれる成分として知られていましたが、その後の研究で、桑の葉だけでなく果実にも、α-グルコシダーゼを阻害し糖の吸収を抑える役割があることがわかっています。

この成分は、実は機械乾燥すると死んでしまいます。そのため、天日干しで乾燥させるホワイトマルベリーがおすすめなのです。

【参考】クワ葉及び果実のα グルコシダーゼ阻害作用－1 デオキシノジリマイシン含量との関係－

それでは、実際のホワイトマルベリーの効果効能を見ていきましょう。

最も特徴的な効果が、糖尿病の予防効果です。これは、デオキシノジリマイシン（DNJ）などのα-グルコシダーゼ阻害作用によるものです。DNJは糖の吸収を抑え、血糖値の上昇を防ぐ効果がありますが、マルベリーを機械乾燥すると効果がなくなってしまいます。しかしホワイトマルベリーは天日干しなので、DNJの働きが守られているのです。

血糖値の急激な上昇を抑えることは、糖尿病の予防にはもちろん、糖尿病の進行を防ぐのにも効果的です。そのため糖尿病の方や糖尿病予防、さらにダイエットにもおすすめのドライフルーツと言えるでしょう。

また、ホワイトマルベリーには食物繊維も多く含まれ、その含有量はごぼうの倍以上です。食物繊維にも血糖値の上昇を抑える働きがありますので、この点でも糖尿病に効果があると言えます。血糖上昇を抑える効能をより引き出すには、食前に食べるのがおすすめです。

【参考】食物繊維の働きと１日の摂取量　-公益財団法人長寿科学振興財団

ホワイトマルベリーには、ビタミンCとビタミンAが含まれますが、これらは抗酸化ビタミンとも言われ、活性酸素の働きを抑える効果があります。細胞を若々しく保ち美肌効果があることから、ホワイトマルベリーはアンチエイジング効果たっぷりのフルーツと言えるのです。

【参考】抗酸化ビタミン　-e-ヘルスネット（厚生労働省）

ホワイトマルベリーには、ビタミンが豊富に含まれていますが、中でも特徴的なのがビタミンAです。ビタミンAは眼の機能を維持し保護するため、ホワイトマルベリーは眼の健康に良い食品と言えます。

ホワイトマルベリーの栄養や効能がわかったところで、実際のおすすめの食べ方をご紹介します。

まずは、小島屋のホワイトマルベリーを紹介させてください！

小島屋のホワイトマルベリーは、もちろん天日乾燥です。添加物や砂糖も使用しておらず、ホワイトマルベリーそのものの味をお楽しみいただけます。ホワイトマルベリーは、収穫地の寒暖の差（標高の高さ）によって味が異なりますが、小島屋では標高3000メートル以上で育った無農薬マルベリーを扱っていますので、高地栽培品だからこその、円やかな自然の甘さが自慢です。

まずは、ドライフルーツとしてそのまま食べてみてください。お酒のあてにはもちろん、日本茶と合わせておやつにもおすすめです。他にもおすすめの食べ方をご紹介しておきます。

～食べ方①紅茶に浮かべて～
ホワイトマルベリーのまろやかな甘みを紅茶の砂糖代わりに使用します。温かい紅茶に浮かべると食感の変化も楽しめます。

～食べ方②チョコにディップ！～
ホワイトマルベリー自体が甘いので、チョコレートはビターがおすすめです。白いマルベリーにチョコレートの茶色がアクセントになって、おしゃれおつまみにも使えますよ。

～食べ方③ジャムに～
ドライフルーツですが、ジャムにする方もいます。作り方は、ホワイトマルベリーと同量の熱湯で煮詰めるだけ。砂糖を使わなくても甘みがしっかり出ますよ。他のドライフルーツと混ぜて作るのも良いでしょう。

その他にも、シリアルやヨーグルトに入れたり、パン・ケーキに混ぜ込んでみたり、お酒に浮かべてみたりもできるので、いろいろ試してみてください！

知る人ぞ知るスーパーフードのホワイトマルベリー。栄養や効果効能もたっぷりなので、健康や美容のためにも取り入れたいドライフルーツの1つです。まだ日本ではそんなにメジャーではありませんが、ぜひ試してみてくださいね♪