夏が旬のトマトは、みずみずしく甘くて、水分補給にもぴったりの野菜です。昔から、「トマトが赤くなると医者が青くなる(トマトが旬となる時期にはそれを食べて医者いらずになる)」ということわざがあるほど、トマトは栄養価の高い野菜として認識されていました。
最近では「トマトダイエット」なども注目されていて「毎日トマトを食べて痩せた!」また「肌が綺麗になった!」というような話も多いですが、実際トマトは毎日食べても大丈夫なものなのでしょうか。今回は、トマトの美容&健康効果や、食べ過ぎによる影響、1日どれくらい食べるべきか、などを解説しましょう!
トマトを毎日食べた結果とは?中高年に嬉しい健康メリットと注意点
トマトを毎日食べ続けると、リコピンの抗酸化作用により血圧の安定や生活習慣病予防、老化防止といった健康効果が期待できます。中高年の方にとって、血液や数値管理のサポートとして大きなメリットがあります。また、便秘改善や疲労回復、ダイエットにも役立つのが魅力です。一方、食べ過ぎは胃の負担や体調不良の原因になる場合もあるため、適量を意識することが大切です。毎日の食事に無理なく取り入れる習慣を続けることで、健康維持をサポートできます。体験談やレシピを参考に、楽しく続けましょう。
毎日トマトで健康と美容を支える:栄養価の高い食生活への簡単な一歩
トマトを日常に取り入れることで、リコピンやビタミン、カリウムが豊富に摂取でき、健康維持や美容、ダイエットに効果的です。低カロリーで栄養価が高く、糖尿病や高血圧、コレステロールの管理にも役立ちます。朝食にプチトマトを加えたり、トマトジュースを飲むことで、日々の食生活に簡単に組み込めます。
トマトに含まれる栄養は?ミニトマトも同じ?

トマトは南米原産のナス科の野菜の1種で、日本では、千葉県・熊本県・茨城県などで多く生産されています。5~7月頃に収穫のピークを迎え、この時期のトマトが最も栄養価が高いです。ここで、トマトに含まれる栄養素を見てみましょう。
トマトの栄養素
トマトに多く含まれる栄養素には、食物繊維・カリウム・βカロテン・ビタミンE・ビタミンCなどがあります。特に、トマトの赤い色素のもとであるリコピンには強い抗酸化力があるとされており、美容効果はもちろん、生活習慣病予防の効果が期待されています。
ミニトマト・フルーツトマト・アイコの栄養比較と特徴
ひとことで「トマト」といっても、実はいくつか種類があります。
代表的なのが ミニトマト・フルーツトマト・アイコ。それぞれに味や栄養の特徴があります。
◾ ミニトマト
小ぶりなサイズのミニトマトは、水分が少なく栄養がぎゅっと凝縮されています。
特にリコピンやビタミンCが豊富で、通常のトマトよりも約1.5〜2倍の栄養濃度といわれています。
皮がやや厚めで食感もしっかりしているため、お弁当やおやつにもぴったりです。
◾ フルーツトマト
「甘いトマト」として人気の高いフルーツトマト。
実は栽培時の水分量を減らして糖度を高めたトマトで、リコピンとともに果糖も多く含まれます。
そのため、酸味が少なくフルーツ感覚で食べられます。
ただし糖度が高い分、ダイエット中は食べすぎに注意しましょう。
◾ アイコ
細長い形が特徴の品種で、肉厚で果肉がしっかり。
加熱しても崩れにくいため、オーブン焼きやパスタソースにも向いています。
リコピンやβカロテンなどの抗酸化成分が多く、美容・アンチエイジング向きのトマトとしても人気です。
このように、種類によって「甘さ」「食感」「栄養バランス」が異なります。
シーンに合わせて選べば、より美味しく・健康的にトマトを楽しめますね。
ミニトマトは体に悪いのか?
普通のトマトに比べるとミニトマトは皮の割合が多いため、「消化や健康に悪い!」「毎日食べても大丈夫?」と思われることもあるようですが、基本的に体に悪いことはありません。むしろ、ミニトマトは普通のトマトより栄養価が高いとされており、同じ100gあたりでもビタミンCが2倍近く、βカロテンも1.7倍程度含まれています。
逆に、未熟で青いミニトマトには、ジャガイモの芽に含まれるソラニンと似た物質であるトマチンが含まれ、これが体に悪いと言われることもあります。ただしトマチンは、トマトが熟すとほとんど消失します。
トマトは毎日食べても大丈夫?

何事も食べ過ぎは健康に良くないといいますが、毎日トマトを食べても大丈夫なのでしょうか。結論からいうと、トマトもミニトマトも毎日食べるのは問題ありません。特に重要なのは食べる量とトマトが熟しているかどうかで、よっぽど食べ過ぎなければ大丈夫です。
トマトの食べ過ぎによるデメリットとは?死亡することはある?
適量であれば毎日食べても大丈夫なトマトですが、適量を超えて食べ過ぎた場合でも、体調を崩すことはあっても、死亡したりすることはまずありません。トマチンの致死量は完熟果実で数トン、未熟果実でも数kgとされており、この量を一気に食べることはないためです。
韓国で実際に起こった事件では、トマチンが残っていたミニトマトを食べて嘔吐する人が続出したことがあるそうです。この人々がトマトをどのくらい食べたのか、食べ過ぎの量であったのかは不明ですが、致死量を摂取する前にこれらの症状が起こるため、トマトの食べ過ぎで死亡することはないでしょう。
また、その他トマトの食べ過ぎによるデメリットとして、体が冷えたり、下痢につながることがあります。気になるようであれば、消化しやすいように切ったり、温かいスープにするのもよいですね。
【参考】韓国でミニトマトを食べて嘔吐する人が続出…原因は新品種に含まれる成分だった -朝鮮日報
トマチン -Wikipedia
トマトアレルギーってあるの?注意したい症状と対策
トマトは栄養価が高い反面、人によってはアレルギー反応を起こすことがあります。
特にナス科植物にアレルギーを持つ方は注意が必要です。
◾ どんな症状が出るの?
トマトを食べた後に、口の中や喉のあたりがかゆくなったり、ピリピリする「口腔アレルギー症候群」が多く見られます。
また、まれに蕁麻疹や腹痛、消化不良などの症状を感じる場合もあります。
◾ 原因と対処法
原因となるのは、トマトに含まれるタンパク質(特に皮や種の部分)。
加熱することでアレルゲンが分解されやすくなるため、**生よりも加熱調理(スープやソース)**で摂るのがおすすめです。
もし軽い症状でも繰り返す場合は、医師に相談してアレルギー検査を受けましょう。
食物アレルギーは体調によっても出やすくなることがあるため、無理せず自分に合った食べ方を選ぶことが大切です。
トマトは毎日1個が目安!食べ過ぎはどのくらい?
では、トマトの適量はどのくらいで、食べ過ぎとはどのくらいの量なのでしょうか。また、ミニトマトだと一日何個までOKなのかも気になりますよね。
厚生労働省では、トマトをはじめとする緑黄色野菜の摂取目標量を、一日あたり120gとしています。これはトマト1/2~1個程度に相当しますので、トマトの適量は毎日1個と覚えておきましょう。ミニトマトであれば、7~9個程度で120gとなります。この程度であれば毎日食べても大丈夫。トマトが原因で太ることもないでしょう。
トマトを毎日食べた結果①‥お肌はどうなる?

ここからは、トマトを毎日食べることによる影響を具体的に解説しましょう。まずは、シミやニキビなどに対する美容効果についてです。
効果その1:抗酸化作用でお肌のシミを防ぐ
トマトに特徴的なリコピンは強い抗酸化力があり、くすみやシミを予防してくれます。肌のシミは、紫外線によって増える活性酸素がメラニン色素を生成を促すことで出来てしまいますが、トマトのリコピンによってこれが抑えられることで、肌の透明感を増し、綺麗にしてくれます。
効果その2:ビタミンCが美白へ導く
トマトに豊富なビタミンCによっても、メラニン色素の沈着が抑えられて肌が白くなる効果が期待できます。さらに、トマトのビタミンCはコラーゲンの生成を促してお肌を整えるため、ニキビ跡をキレイに修復する美容効果も期待できるでしょう。
【参考】トマト -わかさの秘密
トマトを毎日食べた結果②‥健康効果は?

効果その1:高血圧やむくみの予防
トマトに含まれるカリウムには、体内の余分な水分とナトリウムの排泄を促し、むくみを改善したり血圧を下げる効果があります。WHOも高血圧予防のためにカリウムを積極的に摂取することを推奨しています。(1日に3,510mg、ただし、腎機能が正常な場合のみ)実際に、トマトを2週間毎日食べた結果、血圧が下がったという実証研究もありますよ。
【参考】カリウムの働きと1日の摂取量 -健康長寿ネット(公益財団法人長寿科学振興財団)
「とまとを食べ続けたら、血圧って本当に下がるの?」‐ Eat & Stay とまとと
効果その2:コレステロール対策に
健康診断で引っかかる人も多いコレステロール。悪玉コレステロールが過剰(または善玉コレステロールが過少)となると脂質異常症と言われ、動脈硬化を引き起こし、心血管疾患や脳血管疾患のリスクとなりますが、リコピンには血中の善玉コレステロールの濃度を上昇させる効果が確認されています。
さらに、悪玉コレステロールが紫外線などによる活性酸素で酸化すると、さらに血管壁を傷つけ、コレステロールの蓄積をさらに促します。トマトのリコピン・βカロテンなどの抗酸化作用には、このコレステロールの酸化を抑制する効果も認められています。
効果その3:免疫機能や目にも効果
トマトに含まれるビタミンCは、ストレスや風邪に対する抵抗力を強める効果も期待でき、免疫力アップ効果があります。さらにビタミンCは、鉄やカルシウムの吸収を良くする働きもあるため、免疫力が弱まったときに栄養をしっかり摂るためにも重要です。
また、緑黄色野菜に含まれるβ-カロテンは、体内でビタミンAに変換されます。ビタミンAは視力の調整を助けると言われています。ビタミンAは、目の粘膜を健康に保ったり、抵抗力を高める効果があります。
トマトの栄養を逃さない保存方法&おいしい食べ方
トマトのビタミンCやリコピンはとてもデリケート。
少しの工夫で栄養をしっかりキープできます。
◾ 保存のコツ
完熟トマトは冷蔵庫ではなく常温保存
→ 冷やしすぎると甘みや香りが落ちてしまいます。風通しの良い場所で2〜3日が目安です。
熟していない場合は常温で追熟させる
→ 赤くなったら、ヘタを下にしてポリ袋に入れ、野菜室で保存しましょう。
ミニトマトはヘタを取って洗い、水気をふき取って保存
→ 冷凍すれば約1ヶ月保存可能。凍ったままスープやカレーに入れるのもおすすめです。
◾ 栄養を活かす食べ方
リコピンは油と一緒に摂ることで吸収率がアップします。
そのため、オリーブオイルを使ったサラダや炒めもの、ドレッシングとの相性が抜群。
また、加熱すると細胞壁が壊れてリコピンが体に吸収されやすくなるため、
トマトソースやスープもおすすめです。
トマトの栄養をもっと摂りたいなら‥ドライトマトはいかが?

ドライトマトの驚くべき栄養価
ドライトマトは、トマトを乾燥させて水分を飛ばしたものですが、料理に使うものもあれば、そのままおやつとして食べるものもあります。生のトマトに比べると栄養素が凝縮され、栄養価が高いのが特徴です。
乾燥のさせ方にもよりますが、食品成分表日本食品標準成分表2020年版(八訂)によると、同じ100gあたり、食物繊維・鉄分が約20倍、カリウムが約1.5倍、βカロテンが約5倍、ビタミンE(α‐トコフェロール)も約20倍の値となっています。
小島屋おすすめのドライトマト
小島屋には、おやつやおつまみにそのまま食べられるドライフルーツタイプの「ドライとまと」と、パスタやリゾットなどの料理に使う料理用の「ドライトマト」の2種類があります。
ドライフルーツ用のものは少し半生感があるのが特徴で、果肉感を感じながら甘さを楽しめます。トマトの酸っぱさが甘味で緩和されるので、トマト嫌いな人でも食べられる!という方も多いです。
料理用のドライトマトは、一般的には塩漬け、または油漬けにされているのが多いですが、小島屋のドライトマトは油も塩も不使用なので、味付けがしやすく、健康的にも◎ですよ♪
トマトの栄養で美容&健康効果をゲットしよう!

トマトの栄養価はとても高く、美容にも健康にもたくさんの効果が期待できます。普通のトマトやミニトマト、さらにはドライトマトなど、様々なトマトの食べ方にチャレンジして、トマト効果をゲットしましょう!
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よくある質問
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トマトを毎日食べた結果、肌にどんな効果があるのでしょうか?
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トマトに特徴的なリコピンは強い抗酸化力があり、くすみやシミを予防してくれます。肌のシミは、紫外線によって増える活性酸素がメラニン色素を生成を促すことで出来てしまいますが、リコピンがこれを抑えることで、肌の透明感を増してくれます。また、トマトに豊富なビタミンCによっても、メラニン色素の沈着が抑えられて肌が白くなる効果が期待できます。
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ミニトマトは毎日食べても大丈夫ですか?
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トマトは適量であれば毎日食べても大丈夫です。たとえ適量を超えて食べ過ぎた場合でも、体調を崩すことはあっても、死亡したりすることはまずありません。トマチンの致死量は完熟果実で数トン、未熟果実でも数kgとされており、この量を一気に食べることはないためです。トマトの適量は毎日1個。ミニトマトであれば、7~9個程度で120gとなります。
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トマトは毎日食べた方がいい野菜ですか?
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厚生労働省では、トマトをはじめとする緑黄色野菜の摂取目標量を、一日あたり120gとし、毎日摂取することを推奨しています。これはトマト1/2~1個程度に相当しますので、トマトの適量は毎日1個と覚えておきましょう。ミニトマトであれば、7~9個程度で120gとなります。この程度であれば毎日食べても大丈夫。トマトが原因で太ることもないでしょう。













