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落花生(ピーナッツ)の選び方と正しい保存方法を解説!落花生の種類やそれぞれの特徴も

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最終更新日:24.01.14

おいしいピーナッツの選び方

おつまみとして人気のピーナッツですが、売っているものはどれも同じと思っている人も多いのではないでしょうか?実は落花生(ピーナッツ)には産地や種類がたくさんあり、選び方もポイントになります。

そこで今回は、東京上野・アメ横で1956年から続くナッツとドライフルーツの専門店・小島屋の視点から、落花生をより美味しく楽しむための選び方と適切な保存方法を解説します!また、おすすめの落花生も紹介するのでこちらも要チェックです♪

国産の美味しい落花生・ピーナッツを食べてみよう

「落花生(ピーナッツ)」は、千葉県をはじめとする日本の様々な産地で収穫される人気の食材です。豊富な栄養と素焼きや焙煎などの加工方法により、おつまみやおやつに最適。ピーナッツバターはお店によってレシピが異なり、食べ比べる楽しさも沢山。煎り、焼き、茹で、揚げなど様々な食べ方があるので、昔から変わらず人気のナッツです。

意外と知らない?落花生とは

落花生の原産・栄養など

落花生とは、南アメリカのアンデス山麓を原産とするマメ科の1年草です。夏に咲いた花は地面に落ち、そこから地中で殻の中に実を付けます。これが、落花生(ちたから実がる)の由来とされています。

また、落花生はピーナッツとも呼ばれます。ピーナッツはナッツと思われがちですが、実は豆類に分類されるのですね。一般的には、殻のままのものを「落花生」、中の実を「ピーナッツ」と呼ぶことが多いです。

ピーナッツは栄養価も高いです。高血圧予防に嬉しいカリウムや、代謝UPが期待できるビタミンB群、血行促進に効果があるビタミンEなどを含み、さらに良質なたんぱく質も豊富。植物性の脂質(不飽和脂肪酸)が多い点でナッツ類と類似しているため、「ナッツ類」にまとめられることもあります。

(※ピーナッツの栄養・効果については以下の記事もどうぞ↓↓)
≪ピーナッツの栄養とは?実は健康効果がたくさん!落花生でニキビ・鼻血になるのは誤解?美味しく食べてピーナッツ効果を得よう!≫ 

国産落花生は1割のみ

日本での落花生(ピーナッツ)の消費量は約9万トン。しかし、国内で生産されるのは約8000トンであり、9割以上が輸入されている状況です。そんな1割弱の国内落花生の主な生産地が、千葉県。国産の落花生の約80%を生産しています。

国産の落花生は味が格別だと言われますが、やはりコクと甘みがあるので素煎りでも豆の味を楽しめます。輸入品にも素煎り商品はありますが、多くはバタピー・菓子など加工品になることが多いです。

【参考】日本の落花生産業 -一般財団法人 全国落花生協会

落花生にも旬がある?!

1年中出回っているイメージがある落花生(ピーナッツ)ですが、1年に1回、収穫の時期があります。この時期が旬です。収穫したての落花生は「新豆」とも言われ、さらに香り高く美味しいと人気があります。

落花生の旬は秋ですが、新豆の時期は、落花生の種類によって9月頃〜12月頃と幅があります。それぞれの新豆の時期については、以下の記事も参考にしてみてください↓↓
≪落花生(ピーナッツ)の旬はいつ?新豆の特徴と美味しい食べ方をご紹介!≫

美味しい落花生の選び方

「国産」かつ「旬」の落花生は味がよく美味しいとされていますが、その他にも美味しい落花生の選び方があります。ここからは3つのポイントを見ていきましょう。

ポイント①【産地・品種】

まずは産地と品種です。国内に出回る落花生は輸入品も多いですが、やはり国産・千葉県産がおすすめです。中でも八街市は落花生の名産地で、美味しい品種が揃っています。千葉県の落花生は、最高級といわれる「半立」など5種類があります。(それぞれの特徴については後述します。)

ポイント②【見た目】

落花生を選ぶ時、どうしても見た目の鞘が白くつるっとキレイなものに魅かれるかもしれませんが、実はキレイな鞘のものが美味しいとは限りません。落花生が未熟な場合もありますし、産地・種類によっては漂白剤を使っている場合もあります。見た目で選ぶより、生産・加工過程に注目したほうが良いでしょう。

ポイント③【煎り方】

最終加工である焙煎方法も、重要な選び方のポイントとなります。焙煎具合や塩・油の使用などはメーカーによって様々ですが、落花生の味を崩すことなく活かしたものが良いですね。特に、落花生そのものの味を楽しむのであれば無塩・無油で焙煎した落花生がおすすめです。

千葉が名産地!国産落花生の種類と特徴

美味しい落花生選びには、品種にこだわることも重要です。落花生は世界中で栽培され、その種類は1000種以上と言われています。ここからは、数ある落花生のうち、国内シェアNo.1の千葉県で収穫される落花生の種類を紹介しておきましょう。

千葉半立(はんだち)

半立は、千葉産落花生の中でも最高級と言われる品種です。栽培が難しく収穫量も少なめなので、他の落花生よりお値段は少し高めとなっています。主に煎り落花生として食べられ、大きさはやや小粒ですが、とても香ばしくコクと甘みの深さが特徴です。

中手豊(ナカテユタカ)

中手豊は、半立と並び千葉産落花生の代表的な品種。半立に比べるとリーズナブルな価格で、さらに見た目も大きく殻がキレイなので贈り物にされることもあるそうです。半立よりはあっさりした味わいですが、甘みは強く粒も大きめ。煎り落花生として食べられます。

Qナッツ

Qナッツは、「ピー(P)ナッツを越えるQナッツ」(アルファベット順でPの次はQ)という意味を込めて、比較的最近の2018年に販売された落花生。煎り落花生として食べられ、わかりやすい甘さが特徴です。

郷の香(サトノカ)

郷の香は、茹でて食べる落花生の代表。新鮮な落花生が手に入る地域では、乾燥させずに殻ごと茹でる「茹で落花生」もメジャーです。皮が薄く渋味も少ないので、茹でることで甘みが引き立ちますよ。一般的なものよりも大粒で、甘みが強く柔らかいのが特徴です。

おおまさり

おおまさりは、名前からも想像できるように、とにかく粒の大きさが特徴的です。通常の落花生の約2倍の大きさがあり、「大きさや味が勝る」というのが名前の由来だそう。茹で落花生として食べられ、茹でると柔らかくまろやかな甘みがあるのが特徴です。

落花生の保存方法

たとえお目当ての落花生が手に入っても、保存方法を間違えばすぐに味が落ちてしまうこともあります。ここからは、ご家庭での落花生の適切な保存方法やポイントを紹介しておきましょう。

ポイント①『湿気』を避ける

高温で多湿の環境では、焙煎された落花生でも水分を含んでしまい、食感が悪くなったり、最悪カビになりやすくなることも考えられます。乾燥材などが入っていることも多いですが、乾燥材も万能ではないので、頼り過ぎはよくありません。

湿気を避けて保存するには、湿度の高くない、涼しい場所に保存することが重要となります。出しっぱなしにせず、引き出しなどにしまうと良いですよ。ただし、電子レンジやコンロの近くは温度が上がってしまうかもしれないので、できるだけ避けましょう。

ポイント②『酸化』を避ける

落花生はナッツ類と同様に脂質が多く、酸化しやすいです。酸化とは、空気に触れることにより味や食感が変わってしまうこと。そのため、できるだけ空気に触れさせず密閉して保存することが重要となります。

また光や熱も酸化を促進させる要因となるため、直射日光を避けた涼しい場所で保存することもポイントです。「密閉」というとガラス容器で保存される方がいますが、ガラス容器は空気も一緒に保存することになるため、あまりおすすめできません。空気を抜いて密閉できるジッパー付き袋が良いですよ。

おすすめの落花生と食べ方

最後に、小島屋の落花生のご紹介と落花生を使ったレシピをご紹介しましょう。

おすすめ落花生(ピーナッツ)

小島屋の落花生は3種類。すべて千葉・八街産です。素煎り・殻付き煎りは「半立」を、バタピーは「ナカテユタカ」を使用しています。産地・品種はもちろん、最後の焙煎にもこだわり、ナッツと豆一筋の職人さんにお願いしております。

素焼き・殻付き落花生は、無塩・無油での焙煎で無添加仕上げです。さらに、煎りたてのピーナッツを取り扱い、高い在庫回転率で販売することで、いつでも新鮮なピーナッツを提供できるのもポイントの1つ。半立の豆の味をよりじっくり楽しんでいただけますよ♪

おすすめの食べ方&レシピ

ピーナッツといえば、おつまみやおやつとしての食べ方が一般的。もちろん新鮮で煎りたてのものはそのまま味わって欲しいのですが、たくさんあって余りそうな時には、料理にもアレンジできます。ここで1つ、ピーナッツを使ったアレンジをご紹介しておきます。

こちらは、ピーナッツをペーストにしてソースにした一品。ピーナッツのコクが引き立ちます。ちょっと凝ったお料理にしたいときにもおすすめです♪

正しい選び方・保存方法で落花生を美味しく楽しもう!

落花生(ピーナッツ)にはたくさんの品種・種類があり、また輸入品も多いので選び方がポイントになります。落花生を正しく選び、さらに適切な保存方法を意識することで、美味しい落花生を最大限に楽しみましょう!

よくある質問

Q

落花生とピーナッツは同じものですか?

A

落花生とは、南アメリカのアンデス山麓を原産とするマメ科の1年草です。夏に咲いた花は地面に落ち、そこから地中で殻の中に実を付けます。これが、落花生(落ちた花から実が生る)の由来とされています。また、落花生はピーナッツとも呼ばれます。ピーナッツはナッツと思われがちですが、実は豆類に分類されるのですね。一般的には、殻のままのものを「落花生」、中の実を「ピーナッツ」と呼ぶことが多いです。

Q

落花生はピーナッツですか?

A

一般的には、殻のままのものを「落花生」、中の実を「ピーナッツ」と呼ぶことが多いです。落花生とは、南アメリカのアンデス山麓を原産とするマメ科の1年草です。夏に咲いた花は地面に落ち、そこから地中で殻の中に実を付けます。これが、落花生(落ちた花から実が生る)の由来とされています。また、落花生はピーナッツとも呼ばれます。ピーナッツはナッツと思われがちですが、実は豆類に分類されるのですね。

Q

落花生とバターピーナッツの違いは何ですか?

A

一般的には、殻のままのものを「落花生」、中の実を「ピーナッツ」と呼ぶことが多いです。バターピーナッツとは、さらに塩やバターを使用しピーナッツを煎ったものなので、味は濃いめです。一方、ピーナッツバターは、ピーナッツを細かく砕きペースト状に練り上げたものですが、原材料のほとんどをピーナッツが占めるのが特徴で、乳化剤や砂糖は使用されません。

Q

落花生はそのまま食べられますか?

A

落花生は生で食べることはできません。落花生は土の中で育つためカビの毒による影響が強く残るため、昔は生では絶対食べてはいけないといわれていたのです。最近では安全性は高まってきているものの、風味などの観点から生食はおすすめしません。落花生は、茹でたり煎ることで、美味しく食べることができます。特に新鮮な落花生はゆで落花生がおすすめ。ほくほくした食感を楽しむことができます。

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ドライフルーツとナッツの専門店:小島屋 3代目店主 小島靖久

小島屋の3代目店主。代表取締役という役職以外に、ドライフルーツとナッツの上位探究者という称号を持ち、
多くの方に、「ドライフルーツとナッツ」の事を知って、楽しんで頂く為に、味を、産地を、製法を、旬を、ペアリングを色々と探求し続ける者として頑張っています。
2021年時点で、世界中の1500以上のドライフルーツ、1000以上のナッツを食べており、
そのおかげで2019年にはTBS系「マツコの知らない世界」に出演させていただき、恥ずかしながらドライフルーツ王子なる呼び名も頂きました。

記事で紹介した商品

落花生 半立[千葉八街産]《200g》
<無塩・無油で職人さんが焙煎しました>【ナッツ専門店の新鮮な品をお届けします】
半立・殻付き落花生[千葉産]《400g》
★卸売り価格でご提供★職人の手で焙煎
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